導入事例 ハート薬局様

CASE11

一人薬剤師の頼れるパートナーaudit

京都府木津川市
一人薬剤師 門前薬局 (医院) 地域密着
取材日:2014年04月

auditを導入し「機械と人」によるダブルチェックを実施している「ハート薬局」。「一人薬剤師であること、忙しいことを言い訳にできない」と語る高岡氏。薬局経営で最も重要と語る信頼確保の為の取り組みを続け、かかりつけ薬局として地域の健康を支え続ける。

ハート薬局
高岡 美穂 様(管理薬剤師)

精確な調剤で地域からの信頼を得る

京都府木津川市は京都府の南部に位置し、奈良県奈良市に隣接する。市内には市名の由来となった木津川が流れており、市街地は川の丘陵地に形成されている。京都市・大阪市・奈良市といった都市へのアクセスが良いことから、近年活発にニュータウン開発が行われており、全国でも有数の人口増加率を誇っている。その閑静な住宅地の一角に「ハート薬局(高岡 美穂 様/管理薬剤師)」はある。

1995年にハート薬局は開局した。薬局には珍しく、赤色を基調とした店舗の入り口にはたくさんのハートがあしらわれ、周辺の住宅とも調和し親しみやすい印象を受ける。同薬局は薬剤師1名、調剤事務1名のいわゆる『一人薬剤師』薬局である。主に近隣の内科医院から1日あたり約40枚の処方箋を受け、来局する患者様の合間に施設のための調剤も行っている。在庫薬は約1,000、そのうち約半数がジェネリック医薬品である。忙しい業務のなかでも精確な調剤と丁寧なコミュニケーションで地域住民のハートをつかんでいる。

投薬カウンターの様子

「一人薬剤師であること、忙しいことを言い訳にできない」と語る高岡氏。audit導入前は日頃の思い込みによる間違いもあり、患者様から指摘されることもあったという。お預かりした処方箋を確認すると反射的に「体が薬品棚へ向かう」ため、仮に処方箋を見間違えるとそのまま調剤ミスに気付かず投薬することがあったそうだ。また、ジェネリック医薬品の取り扱いが多い同薬局ではメーカー名の読み違いによるミスにも頭を悩ませていた。何か良い解決策はないものかと悩んでいた折「調剤監査システム audit」に出会ったという。薬種・数量の監査ができるだけでなく、履歴を残せる点に魅力を感じ導入にいたった。auditを使用することにより間違いを発見することもあるそうで、調剤過誤防止のため積極的に活用している。患者様からの問合せの数も確実に減少しており、導入に手ごたえを感じているという。

調剤室の様子

「一人薬剤師や少人数の薬局こそauditの導入効果は大きいのではないか」と語る同氏。一人薬剤師や少人数の薬局ではダブルチェックが難しいこともあり、他の薬局よりも調剤過誤リスクが大きくなる。そのため、従来のダブルチェックに代わる仕組みが必要となる。auditを導入することにより、一人薬剤師の同薬局でも『機械と人』によるダブルチェックが可能となり、ヒューマンエラーに起因する調剤ミスを無くすことができるようになった。また、地域に根ざした経営を行う同薬局では、地域における信頼の確保が経営上の最も重要なテーマである。ひとたび間違って投薬すると、薬局への信頼が揺らぎ、薬剤師の『言葉の重み』も失われるからだ。ハート薬局はauditを導入することで、それまで抱えていた悩みや調剤過誤リスクを克服し、地域のかかりつけ薬局として信頼を得ている。auditを『みどりちゃん』の愛称で呼ぶ同薬局。「頼れる仲間『みどりちゃん』は、なくてはならない存在だ」と笑顔で同氏は語った。

地域に密着したかかりつけ薬局であるハート薬局は、精確な調剤とハートのこもったコミュニケーションを通じ、これからも地域の健康を支え続ける。

auditを操作する高岡氏