導入事例 株式会社サッポロドラッグストアー様

CASE34

ドラッグストアチェーンとしていち早く『audit』を導入、安全基盤を確立

札幌市北区
チェーン薬局 ドラッグストア 地域密着
取材日:2017年7月

『サツドラ』の愛称で広く道民に親しまれている「株式会社サッポロドラッグストアー」。次々と新たな挑戦を続ける同社にとって、調剤現場で高い安全性を確保するauditは大変心強い存在となっている。

調剤運営部 渉外担当
小島 丈朗 様
麻生北40条店
種市 真未 様(管理薬剤師)

確実かつ効果的な調剤過誤対策を実現

1972年、株式会社サッポロドラッグストアーは、スーパーマーケットの一角15坪の薬店として札幌の地に創業した。当時、日本においてドラッグストアの業態は珍しく、店名に掲げる企業もなかったという。総店舗数190店舗を誇る現在では、社名を知らない道民がいないほど広く親しまれる企業となった。ニーズをいち早く反映し、地域住民のくらしに寄り添うサービスを展開する同社。『どさんこ・子育て特典制度』や『エゾカ』など、自治体や道内企業と連携し提供するサービスも大変好評だ。地域社会・生活者の健康と豊かなくらしに貢献する、北海道を代表するドラッグストアチェーンである。

待合スペースの様子

サッポロドラッグストアーは、ドラッグストア店舗のみならず調剤薬局としても道民の健康を支えている。2014年、同社は数あるドラッグストアチェーンに先駆け、調剤監査システムauditを導入した。当時、ブロックマネージャーとしてauditの導入に携わった小島 丈朗氏(調剤運営部 渉外担当)は、拡大を続けるドラッグストアチェーンにとって調剤過誤対策がいかに重要であるかを語る。そのうえで「調剤現場で高い安全性を保つためauditは不可欠だ」と語気を強める。導入前は最終的に薬剤師個人の知識や経験に頼らざるを得ず、ミスを減らすことの難しさを感じていたという。そんな中auditに出会った同社は早速試験導入に踏み切った。店舗スタッフからもその精確さと操作の簡単さを高く評価され、本格導入を進めた。導入後は店舗から受けるミスの報告が激減したとのことだ。また、以前は本部で対応せざるを得ない複雑な問合せが年に数回あったが、導入後はそれらの問合せ対応がほとんどなくなったそうで、「auditにより薬剤師が助けられていることを実感している」と顔をほころばせた。

ドラッグストア店舗からの入口

より安心して働ける職場へ

「サッポロドラッグストアー調剤薬局 麻生北40条店(種市 真未 管理薬剤師)」では薬剤師6名、調剤事務3名の体制で、一日約120~150枚の処方箋に対応している。約1,600の医薬品を在庫し、主に隣接する耳鼻科の処方箋を応需している。広い待合スペースやドラッグストア店舗で時間を過ごす患者様も半数ほどいるそうで、利便性が高く居心地の良い空間を提供している。かつてピッキング支援システムを使用した経験があるという種市氏は「auditは薬種と数量を同時に監査できるため安心感が大きい」とおだやかな笑顔で語る。また、患者様から「薬が足りない」「違う薬が入っていた」というお問合せがあっても、 auditで監査をしているため「自信を持って対応することができる」という。更に、定期的に実施している棚卸し業務が楽になったと同氏。数量まで監査できるauditを使用することにより在庫が自然と正しくなるため、業務の効率化を図ることができる点も高く評価しているそうだ。

薬剤師の採用業務も担当しているという同氏。昨今の志願者は安全への取り組みに対し関心度が高いという。採用ホームページへもauditを掲載し、同社の過誤対策をアピールしている。志願者の目を引くauditは採用担当にとっても心強いパートナーだという。

『サツドラ』という新たなブランドコンセプトのもと、さらなる店舗展開を図る同社。昨今では道内のみならず東京・福岡・沖縄への出店を行い、インバウンドへも積極的に対応しているそうだ。『サッポロ』から全国へ、今後も豊かな生活を支え続ける。

操作の様子(麻生北40条店)