導入事例 オール薬局 ゆめモール西条店様

オール薬局 ゆめモール西条店
CASE38

audit️-iのすばやく精確な調剤監査で対人時間を確保
地域の支えとなる薬局づくりを推進中

広島県 東広島市
チェーン薬局 効率化・合理化 地域支援体制加算区分4 audit-i
取材日:2025年5月16日

超高齢化社会を迎え、さまざまな医療改革が進む中、地域の薬局に求められる役割も変化しています。そのような社会のニーズに応えるため、「オール薬局ゆめモール西条店」では投薬口を個室にするなど、患者様に寄り添いしっかり対話できる環境を整えています。一つの結果として対人業務に対する評価基準が比較的厳しい「地域支援体制加算区分4※」の条件を容易に達成されています。その環境づくりにaudit-iも大きく貢献しています。 ※令和6年度版

マイライフ株式会社 薬局事業本部長
薬剤師 佐島 進 先生
オール薬局ゆめモール西条店
薬剤師 佐島 由貴 先生
オール薬局ゆめモール西条店
事務員 米内山 るり子 さん

対人時間確保のため、徹底した調剤業務の効率化を目指す

地域医療を支える薬局として、患者様一人ひとりとしっかり向き合う体制を重視しているオール薬局(マイライフ株式会社)では、調剤ミスを効率的に防ぐため以前からスマホタイプによるバーコード読み取り型の調剤監査システムを導入していました。「店舗ごとにヒヤリハットの数を集計しているのですが、システム導入後は薬剤の取り違えがほとんどなくなり、大きな効果を感じることができました。しかしながら、数量の間違いについてはほとんど減っていないことに気づいたのです。」薬局事業本部長として各店舗の運営を担う薬剤師の佐島進先生が「数量間違いをなくす」という新たな課題解決を模索する中で出会ったのがaudit-iでした。一見ただの箱に見えるため、これでどうやって監査をするのかと最初は半信半疑だったものの、複数の薬剤を一度に、それも精確に識別・計量できることを実際に体験され、大きな手ごたえを感じたといいます。その後、現場の薬剤師の方にも試してもらい、取り扱っている薬剤の種類などからもっとも効果が出やすいと判断したゆめモール西条店に最初の一台が導入されました。佐島進先生は「薬剤の識別は一種類ずつやるもの、という先入観がありましたが、現場の薬剤師含め、AIによる画像認識で複数のものを同時に判別しているという仕組みを知り、納得して導入することができました。」と話します。

素早く調剤監査をして投薬口へ、audit-i導入後も効率化の工夫を重ねている「ゆめモール西条店」

使いやすくて精確、audit-iは信頼できるパートナー

オール薬局ゆめモール西条店で実際に調剤業務にあたる薬剤師の佐島由貴先生もaudit-iの確かな効果を実感しています。「以前導入したシステムで薬剤の取り違えは減りましたが、どれだけ注意深く扱ってもどうしても数量の間違いは発生してしまう、という心配がありました。audit-iは一度で複数の薬剤を識別し計量までしてくれるので、ピッキングの際に人と機械のダブルチェック体制が取れるようになり、安心感が増しました。」
 また、運用の中で「一度にたくさんの薬剤をトレイに乗せてしまうとエラーが出やすいことに気づきました。そこで今はできるだけ違う薬剤は離して置く、数が多い場合は2回に分ける、など工夫しています。」というように、AIによる画像認識という特性を理解した対応を取ることで、よりスピーディな調剤を実現しています。その結果「薬剤師が調剤作業に割く時間が減り、その分患者様との対面時間が増え、心にも余裕を持てるようになりました。今はもうなくてはならない存在です。」と佐島由貴先生に言わしめるほど、audit-iは日々の業務に定着しています。
 薬剤のピッキング業務を担うスタッフにもaudit-i導入で心理的な変化があったといいます。非薬剤師にも一部の調剤業務補助が認められた「0402通知」の後、薬剤のピッキング業務を担うようになった事務員の米内山るり子さんは、audit-i導入以前、数量のミスは避けられないというややあきらめの気持ちがあったそうです。ところが「audit-iは数量を間違うとはっきり“×”と表示されるので、ピッキングの段階から間違わないようにという意識が高まり、ミスが減りました。結果として患者様の待ち時間短縮、薬剤師との対話時間確保につながっていると感じています。」と話します。「使い方もとても簡単で、最初からほぼ戸惑うことなく使えるようになりました。」と操作性についても高く評価しています。

操作性がよく誰でも簡単に使うことができるaudit-iで、素早く次々と薬剤監査が行われている

「地域支援体制加算区分4」要件を満たす環境づくりに貢献

 「オール薬局ゆめモール西条店」では、薬局の技術料として加算される「地域支援体制加算」の中でもっとも厳しい算定区分4の届出に必要な要件を満たすため、投薬口を個室としてプライバシーに配慮するなど、さまざまな取り組みをしています。佐島進先生は「算定区分4を届出るには10項目のうち8項目以上において決められた水準以上の実績を達成しなければなりません。10項目のうち④かかりつけ薬剤師管理指導料、⑤外来服薬支援料1、⑥服用薬剤調製支援料1・2、⑧服薬情報等提供料、この4つは患者様としっかり対話していくことが重要であり、薬剤師が調剤業務に追われていては到底クリアすることができない項目です。audit-i導入で薬剤師に十分な時間の余裕が生まれたことは、これら条件のクリアに大きく貢献してくれたと感じています」と話します。
 さらに佐島進先生は「店舗ごとに1日に扱う処方箋の数や扱う薬剤の種類はさまざまですが、必要性を見極め今後他の店舗にも積極的にaudit-iを導入していく方針です。audit-iができることは信頼して任せ、薬剤師が患者様に寄り添うための大切な時間を確保していきたいと考えています。」とaudit-iが薬局運営を一層力強く支えてくれることに大きな期待を寄せています。

投薬口は着席スタイルの個室となっていて、周囲を気にせず気楽に薬剤師に相談できる環境が整っている